
結論から言うと、タイはチップ社会ではありませんが、チップ社会でもあります。難しい表現になってしまいましたが、強制ではないけど、時と場合によります。
あくまで、私の考察ですが、アメリカやヨーロッパ諸国に比べると、チップを強制的に払うという文化はありません。
チップはあくまで”気持ち”なので、日本でもタイでも自分が必要だと思ったら感謝の意を込めて、払えばいいのです。
さて、タイはチップ社会ではありませんが、こういうときは払ったほうがいいかもといった機会がいくつかあるので、紹介させていただきます。
チップを払うべき場所は主にホテル、マッサージです。
1. ホテル

まずホテルですが、ベッドチップという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
ホテルの係員の人が、ベッドメイキングをしてくれたとき、チェックアウトの際に枕元や、机の上に置いておくアレです。
ベッドチップは宿代の5%~10%と言われていますが、1つのベッドに対して20バーツ札を置いておけば問題ないでしょう。
ただ、宿代があがればベッドチップもあがります。
高級ホテルなら50バーツ~100バーツ準備しておきましょう。
毎朝、部屋をでるときに枕元など目立つ場所にベッドチップを「掃除してくれるこのへの感謝」として置いておきましょう。
また、お部屋まで荷物を運んでくれたスタッフにも、20バーツほどチップを渡すとよいでしょう。
2. スパ、マッサージ

ここもチップを渡すべき場所の一つです。
ただ、ここでは「サービスの質」によってチップの値段を変えても良いでしょう。
相場は、一般的なマッサージ屋さんで50~100バーツ
長時間の高級スパで200~300バーツほど支払う場合が多いです。
ただ、これはあくまで相場です。
そして、何度もいいますがチップは感謝の気持ちなので、自分が満足したならその分だけのチップを払えば良いですし、サービスがイマイチであったならチップを少なめ、または0にして、オーナーさんやマネージャーにクレームを入れるのもタブーではありません。
3. レストランではレシートをチェック

ご飯を食べるときにチップを払う必要がない場所は屋台、ファストフードやフードコートなどです。
逆にゼロからお水がでてきて、注文とって、サービスしてくれるレストランではチップは払うべき場所です。
ただ、レストランは大人数でいったりすると、サービス代がチャージされていることがあります。
サービス代がチャージされている場合は二重でチップを払う必要はないので、チップを払う必要はありませんが、
サービス代がチャージされていない場合は、20バーツほど支払いましょう。
4. タクシーはおつりがチップになる?

タクシーは初乗りが35バーツで、その後2バーツずつチャージされていきます。
すなわち、支払い額は47、55、63など中途半端な額が多いことがあります。
基本的にタクシーでチップを払う必要はありませんが、タクシーメーター69バーツで1バーツお釣りがでるときなどは、運転手がそのままお釣りを渡さず、持っていってしまう場合もあります。
そのような場合がチップが発生する場合ですが
メータータクシー、事前交渉関係なく基本的にタクシーで自らチップを払う必要はありません。
5.チップを払わなくて良い場合

チップを払わなくて良い場合ですが、相手側から執拗にチップを要求、しかも具体的な金額を言ってきた場合は支払う必要はありません。
自分がサービスする側に立ってみてください。
あなたは、サービスする人に「わたしはこれだけやったんだから〇〇円チップとしてよこしなさい!」と言いますか?
言われて気持ちの良い人はいません。
中には、観光客を狙って相場よりも高いチップ額を要求してくるタクシードライバー、マッサージ師、そして夜の街の人々がいますが、ハッキリ言って無視しても大丈夫です。
この記事で私が伝えたいのは、チップはあくまで「気持ち」だということ。ただ、暗黙の了解もあって、チップを払うべき場所もあるが、払う必要もない場所もあるということ。
わたしが、チップを払ったりするのは、やはりスタッフさんの笑顔や会話が面白かったとき、そして暑い中や寒い中にも関わらず、わたしの手伝いをしてくれた方には場所、職業問わずチップを弾んでいます。
逆にチップを払うべきと説明したレストランでも、スタッフさんの態度が悪かったり、何か問題があればチップ〇なんて場合も過去に数回だけあります。
チップはサービスをしてくれたことへの感謝を表す最高の恩返しになります。
日本はサービスされて当たり前のような風潮なので、チップなんて馬鹿馬鹿しい!と思う方もいるかもしれませんが、やはり、give and takeが成立するのはチップなのでしょう。